千葉大学は2015年6月17日、スギ花粉症の治療法「舌下免疫療法」を受けた患者の約80%が症状の改善を実感しているとのアンケート結果を発表した。
舌下免疫療法は2014年10月より新たに保険適用となった。最低2年間、毎日1回舌の裏にスギ花粉から抽出した液を滴下し、安全性と反応を見ながら徐々に量を増やし、体質改善することでスギ花粉症を治療する。「減感作療法」、「脱感作療法」とも呼ばれる。これまで免疫療法は皮下注射でしか実施できなかったが、注射の痛みや通院の手間がかかるため、より手軽で安全な免疫療法として注目されていた。
今後、まだ症状の出ていない発症予備軍の予防治療を目的とした臨床試験も進めていくという。
医師・専門家が監修「Aging Style」