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農水省のバイオ戦略案は本年4月にも策定へ! 「食による健康増進を目指した研究」も5つのビジョンの1つに盛り込まれる公算!

   1月5日、農林水産省本館で「農業と生物機能の高度活用による新価値創造に関する研究会」(第9回)が開催された。委員は全15名、座長は北里大学大学院 医療系研究科の高田史男教授が務める。

第9回 農業と生物機能の高度活用による新価値創造に関する研究会
第9回 農業と生物機能の高度活用による新価値創造に関する研究会
挨拶する 菱沼義久 農林水産技術会議事務局 研究総務官
挨拶する 菱沼義久 農林水産技術会議事務局 研究総務官

   今回は12月27日に行われた「第1回 総合科学技術・イノベーション会議 バイオ戦略検討ワーキンググループ」での議論を整理する形で、バイオテクノロジーによるイノベーションを通じて実現を目指すビジョンが整理された。

   OECDは世界のバイオエコノミーを2030年には1.6兆円と試算しており、IT/AI技術の進化に伴ったゲノム編集技術によって、狙った生物機能のデザインが可能となったことによって世界的にバイオエコノミー市場の獲得が加速、アメリカではバイオとデジタルの融合領域に対するベンチャーキャピタルの投資が加速している。

   一方、国内では農林水産物の国際競争力の強化が急務になっており、生産性の向上、拡大する世界の食市場への対応が喫緊の課題であるとともに、国内の機能性憑依食品の市場は平成27年度の446億円から平成28年度は1483億円と拡大しているが、その中で生鮮品はわずかに10件しかなく、さらに平成29年12月25日現在、世界でのエビデンス数でも地中海食の3951件に対して、日本食は169件しかないという問題が浮き彫りになってきている。

そこで、バイオ戦略の策定に向けて、
①農林水産業の革新を目指した研究開発課題
②革新的新素材による成長社会を目指した研究開発課題
③炭素循環型社会の実現を目指した研究開発課題
④健康・未病社会の実現を目指した研究開発課題
*医療分野の研究
*食による健康増進を目指した研究

⑤基礎研究、基盤的研究開発
の5つをビジョンの実現に向けて重点的に取り組むべき研究開発課題と位置づけ、バイオ戦略案を本年4月を目途に策定していく方針。

   さらに「生物機能の高度活用による新たな価値の創造の実現に向けた提言」も、オープンイノベーションやゲノム編集に関するルールの明確化、農産物の実用化の推進などを織り込んだドラフトが提示され、細かい文言の使い方等の審議にも入り、大詰めを迎えている。

   バイオ戦略全般に関しては農林水産技術会議が夏前までに相対的な取りまとめを行った後、2019年度予算確保に向けた本格的な動きが加速する方向。

[斬新な視点から健康・食・運動スポーツに関する情報を発信するWebマガジン「HealthBrain」2018年1月9日より転載]

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