文字サイズ
標準
大きく

他人事ではない! 急性アルコール中毒

忘年会シーズンもいよいよ終盤。通常よりもアルコール量は増え、年末の追い込み仕事も増え、体は黄信号を発していないだろうか。二日酔い程度ならまだ良いが、急性アルコール中毒には気を付けたいところだ。

急性アルコール中毒とは、飲酒により意識レベルが低下した状態。血中アルコール濃度が0.1%程度までならいわゆる「ほろ酔い」状態(ほろ酔い期)だが、0.3%を越えると泥酔状態(泥酔期)。嘔吐や歩行困難などにとどまらず失禁や揺り動かしても起きないような昏睡状態に至ると、生命にも関わる、血中アルコール濃度0.4%超の昏睡期が疑われる。

月別の急性アルコール中毒による救急搬送人員(平成30年中/東京消防庁)
月別の急性アルコール中毒による救急搬送人員(平成30年中/東京消防庁)

東京消防庁が公表している急性アルコール中毒による搬送者統計によれば、昨年(平成30年)東京消防庁管内で発生した急性アルコール中毒による救急搬送数は17,755人。一番多い12月には1,955人が救急車で病院に運ばれた。

急性アルコール中毒を避けるためには、シンプルだが、通常よりも速いペースで通常より多いアルコールを摂取しないこと。水や炭酸水などアルコールを含まない飲み物とアルコール類を交互に飲むなど、飲み方の工夫も心がけよう。また、急性アルコール中毒が疑われる人を見つけた時のため、以下の対処法も覚えておきたい。

万が一のときには・・・
(出典:東京消防庁:他人事ではない「急性アルコール中毒」)

過度の飲酒による事故を予防することが第一ですが、
もし身近で事故が起こってしまった場合には・・・

1. 生命に直接関係するような救命手当が優先です。心肺蘇生を覚えておきましょう。
 ●倒れている人をみたら(応急手当の手順)
  https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu-adv/life01-2.html
2. 十分な呼吸をしているにもかかわらず意識がない場合は、仰向けの状態のままでいると、舌根沈下(あごや舌の筋肉がゆるみ、舌の付け根がのどに落ち込むこと)による気道閉塞を起こすことがあります。
また、意識がない状態で嘔吐が起こると、吐物が喉につまって窒息する危険性があります。その危険を回避するため、回復体位(※)をとりましょう。
3. 嘔吐が起きた時は、口の中から吐物をかき出して喉に吐物を詰まらせないようにしましょう。
4. 酔いがさめるまで付き添うなど、目を離さないようにしましょう。

※回復体位
・意識はないものの普段どおりの呼吸がある場合は、回復体位という姿勢をとらせます。
・呼吸が妨げられないようにする体位です。体を横向きにし、頭を反らせて気道確保するととともに、嘔吐しても自然に流れるように口元を床に向けます。
・長時間回復体位にするときには、下になった部分が血液の循環が悪くなることから、約30分おきに反対向きの回復体位を取りましょう。

医師・専門家が監修「Aging Style」

【参考】

東京消防庁:他人事ではない「急性アルコール中毒」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu-adv/201312/chudoku/

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

「バリウム検査」は何のため?

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事